奪いとれっ!!
ゆず子が電話をしている間、一人でぼーっとしていた。


それはさっきの痛みをまだ引きずっているわけで.....。




「るーりかっ」

片手をあげて向こうからやって来る人。
遼さんだった。


「今帰り?一緒に帰ろうぜ」


「あ、うんでも友達が」



「うん?」遼さんはゆず子を見る。



「友達って今電話してる子?」


「そう。ここまでお迎えが来るみたいだから一緒に待っててあげないと」


「へー?」


興味深そうにゆず子を見る。


出た、プレイボーイ。


私はそう思わずにはいられない。

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