奪いとれっ!!
「.....プレイボー....?」


あごに指をあてて首をかしげるゆず子。


「プ、プレイボールっ....なんつって」


はっ、遼さんたら何その誤魔化しかた。


益々首をかしげるゆず子だけど、うまく誤魔化せたみたい。




その時だった。


ゆず子の迎えの車が私たちの前に横付けされた。


「お嬢様」

白手袋をした運転手さんが後部座席のドアをうやうやしく開ける。



「もうお迎え来ちゃったぁ」


残念そうな表情のゆず子に、


「今度、瑠理香と一緒に俺の家に遊びにおいで」


「はいっ、是非お邪魔させてください。瑠理ちゃんまた明日ね」


「バイバイ、明日ね」


車に乗り込むゆず子を私たちは手をふって見送った。

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