Life
だから、自然でいいな。あ、肩たたきはいつでもするよ。」
「冗談なのに…。」
「愛してる。」

ちゅっ。ちゅっ。

「私も赤ちゃん欲しいな。」

ちゅっ。ちゅっ。



「絢ちゃんただいま。よく眠ってたみたいね。」

麻友美がいる。祐貴は悠太に悠真を渡す。

「ありがとう。」

悠太は悠真をあやす。麻友美は、

「ママ来たのね。」

言う。

「なんで知ってるの?祐貴が尋ねると、

「だってこの衣、うちにないもん。着替えさせたでしょ?ママの手づくりでしょ?それかつけたか。アップリケ見なさいよ。ちゃんと、ゆうま、って青いのついてるでしょ?ママしかいないわ。
「いつの間に…。」

悠太は、

「悠真がかわいくてしかたないのはうちの母もそうだよ。奈央と、父さんか兄さんを連れて会いに来るのだから。祐貴君に子供ができでもすれば、またすごくなるんじゃない?」
「…言われてるのは事実なんだよな。赤ちゃんいつ?と何度も聞かれたし…絢ちゃんに負担をかけたくないし。赤ちゃんができるのは嬉しいよ。でも、今のお義姉さんや姉さんのように何度も血を吐いたりして、くたっとしているところを見ていると、むやみにそんな状況にさせて、苦しませて泣かせるのは本当に良いことなのかと…。」

麻友美は、

「…好きな人の子供がお腹にいると思ったら、女性はいくら辛い悪阻でも耐えられると思うの。」
「姉さんは不安になったりしない?」
「…あるわよ。マタニティブルー。…それもあるかなって諦めてる。」

麻友美は無理して笑う。

「……。」

麻友美の不安の理由を知っている亜希は何も言えない。



その日は家に帰り、二人だけの時間。絢美は祐貴に、

「抱いて?」

祐貴はびっくり

「絢美?」
「赤ちゃん欲しい…。」
「絢美…。顔色悪いよ?疲れてるみたいだし…。」
「抱いて?」
「……。」



お風呂、祐貴は絢美を優しく抱き寄せる。

「あぁん…。」

絢美は祐貴の性欲を掻き立てようと辛そうだけど悶える。

「無理してるね。」
「……。」
「無理して性欲を掻き立てようとして、それできつく抱けますか?絢美の苦しむのは嫌だから。」

絢美は涙。祐貴は優しく、

「大事にした
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