Life

「あゆちゃんはいいお姉さんになるからいいもんね。」

絢美が阿由葉に語りかけると阿由葉はにこにこする。

「きやぁ、かわいい☆」

絢美は阿由葉にメロメロ。きゃあきゃあ喜ぶ阿由葉。史奈は笑う。


カフェ。絢美と史奈は休んでいる。阿由葉は絢美の膝に座る。

「あゆちゃ〜ん。」

阿由葉はご満悦。史奈は、

「この前は祐貴お兄さんと予防接種行ったねぇ。あゆ、お兄さん大好きだもんね。」
「え、祐ちゃんと？」
「そうよ。阿由葉ね、祐貴君好きみたい。私や旦那さんよりも高い世界。肩車されたら高いでしょ？１９０以上も身長あるのだから当たり前だけどね。１７５しかない旦那さんじゃ敵わないみたい。」「あゆは祐ちゃん好きなんだね。」

阿由葉は喜んで頷く。

「まあ、わかるな。パパよりそばにいるかも知れないし。祐貴君、阿由葉を可愛がってくれて、いい人ね。真面目だし。子供たちは二人いるから私が娘を、祐貴君が彼の甥っ子になるけれど。すごいときは両方泣くし。」
「あゆ泣くの？だめでしょ？」

絢美は阿由葉に優しく言う。阿由葉は絢美を見つめる。

「やっぱり、かわいい☆…！？」

絢美は阿由葉を包み込もうとするが、急に込み上げる何とも言えない吐き気みたいなものに口を手で覆う。

「ごめんなさい…何か…おかしい。」

史奈は、

「いいのよ。」
「だから…旦那さんにとって私って…足手まといなんだ。私に魅力を失った…。」
「…彼はそんな人じゃないわ。結婚ってね、一生を捧げるつもりでするの。もし、そんな人だったら、旦那さんと阿由葉を引き連れて殴り込みに行くわ。それでも無理だったらお義兄さんも、麻友ちゃんに悠太君でしょ、それに祐貴君に…あさみさんでどう？」
「……。」


絢美は吐き気に何度も襲われる。

「あゆ、おいで。」

史奈は手招きする。阿由葉は絢美から下り、てくてくと史奈の所へ。抱く。

「大丈夫よ。みんな絢ちゃんの味方。」
「……。」


史奈は支払い、車へ。史奈は、

「少し電話するね。」

と携帯電話を取り出し、電話を始める。

「もしもし、祐貴君？」

絢美はびっくりする。

「今、そこに誰がいる？」

祐貴は、

「社長と、姉と、義兄と…あの…すごく睨まれ