Life

「お互い望んでいた事です。夫婦に何度も相談されました。気にして、外に二人で歩けなかった事は本人も寂しく思っていました。」
「旦那さんはどのような方ですか？」

記者は聞く。麻友美はにっこり、

「嬉しくない訳がないじゃないですか。知っているも何も、私のかわいい弟ですから。二人の出会いから、付き合い始めた時、結婚を決意するまで見ていました。最初は本当に僕なんかでいいの？なんて弱気でいたので怒った事もありました。真面目過ぎる面もありますけど、私の誇るべき弟です。」

あつきは、

「そろそろ行きましょう。言い過ぎましたら私が監督不行き届きで社長から大目玉喰らいますから。」
「同じ顔して、大丈夫ですよ。」
「同じ顔ですか…見分け方知っているでしょう？実の兄だから容赦ない部分もあるのです。弟は弱いです…。さあ、行きましょう…はぁ…恐い…。」

麻友美達は記者達から逃げる。


麻友美達は事務所に帰る。亜希がいる。

「麻友美さんが言いますから…あの後、うちの会社に沢山マスコミから、祐貴君に取材させてくれと粘られたのですから…。何とか史奈ちゃんがいてくれてたおかげで妊婦という逃げる理由がありましたからよかったですよ。」
「祐貴はどこにいますか？」
「隣の部屋です。祐貴君の携帯電話も鳴っていますから。友達からでしょう。」
「…悪い事したかなぁ。」
「いえ、麻友美さんに言って頂いたおかげで祐貴君はうやむやが晴れていきいきしてます。」



祐貴達はテレビを見ている。すると、麻友美の話が流れる。

「うわっ、本当に言っちゃいましたねぇ。」

亜希が言うと祐貴は、

「いざとなると恥ずかしいです。」

すると、電話が鳴る。
祐貴は取る。マスコミだ。取材をしたいという。祐貴は焦る。

「本人は一般の人ですので難しいかと思います。」

史奈は、

「代わるわ。」

と言う。

「すみません、彼は新人ですので…。」

史奈が言うと、

「まさか、彼が旦那さん。働いていますよね。」
「彼の事情もありますので…う！？」
「どうしたのですか？」
「すみません、お腹の赤ちゃんが今蹴りまして…。」
「妊婦さん…。」
「…すみません。…本人はコメントを出す予定はございません…。」

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