Life
々と鳴る電話。祐貴の携帯も鳴っている。亜希は、

「マスコミは私達でどうかしておく、祐貴君は隣の部屋にいなさい。絢美も心配して出ないように。電話うるさいだろ?祐貴君のそばにいなさい。」
「はい…。」


祐貴と絢美は隣の部屋へ。

「祐貴さん、電話に出ていいよ。私、飲み物持って来るね。」
「友達だし、いいよ。」
「友達は大事だよ?私は遠いもん。なかなか会えないから羨ましい。ね?」
「ありがとう、絢美。」

ちゅっ。

絢美は飲み物の用意に事務室へ。祐貴は出る。

「もしもし?」

いきなり、

「祐貴、どういう事だ!!テメェ、嫁さんがayaちゃんなんて一言も聞いてないぞ!!それに何回電話したと思ってる!」
「ごめんごめん。言えるか?オレの妻がayaだなんてさ。」
「言え!」
「電話に出れなかったのは、今、お仕事中ですから。」
「仕事もくそもないだろ!この、幸せ者が!!嫁さんの声を聞かせろ。写メは!?」
「あるけど、それは本人の肖像権の問題もあるし…。」
「じゃあ、喋らせろ。」
「妊娠してるし、悪阻もあるし、4か月だぞ。まだ安定していない。」

絢美は、

「コーヒー置いておくね。」

祐貴は、

「ありがとう。先に飲んでていいよ。」
「うぅん、祐貴さん飲むまで待てるよ。」

友人は、

「嫁さん!?」
「……。」
「仕事って言ってたよなぁ?」
「仕事だよ。お嫁さんの事務所にいるから。」
「代われ!」

「ん?」

絢美は不思議そうなカオ。祐貴は、手招きする。絢美は祐貴の膝に座り、抱きかかる。(大好きな体勢。)祐貴は、電話を持っていない方の手で絢美を抱く。祐貴は友人に、

「うちのお嫁さんの声聞きたい?」
「だから言ってるだろ。」

絢美は、

「何喋るの?」

友人はドキッ。

「は、恥ずかしい…。同窓会の時、お義兄さんと迎えに行ったけど、誰とも喋ってないし…。祐貴さん、私を庇って抱いてくれたから。私だと知れたら騒がれるって…。」

友人はドキドキ。

「あ、あの…祐貴さんを奪ってしまってごめんなさい。」

(か、かわいい…。)

「…う…。」

絢美に悪阻が。祐貴は

「大丈夫?」

と心配するが、

「う…ん。軽
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