Life

いから大丈夫。祐貴さんとの大事な赤ちゃんの為ならいいわ。幸せの為の代価なら構いません。」

友人は、

「…羨ましいなぁ。心が祐貴にあってさ。認めるよ。でも、言って欲しかったなぁ。で、家に呼べよ。ａｙａちゃん見たいし。」
「襲いそうだもん。」
「ばれた？…って襲うか…いくら抱いても、心も欲しい。心のない行為は悲しいだけだし。」
「…今は妊婦さんだ。仕事でも少しずつ体調をみてセーブしようと思っているのに。」
「幸せか？」
「幸せだよ。こんなにかわいいお嫁さんと毎日いれるのだから。」



電話が終わる。
絢美は祐貴に幸せと言われて嬉しいらしい。

「幸せ？」

見つめる。祐貴は、

「幸せだよ。」

ちゅっ。

音が響き渡るくらいなキスをして、祐貴は絢美のお腹を撫でて、

「愛しい赤ちゃんよ、オレたちの子供として宿ってくれてありがとう。愛してる。」

絢美はにっこり笑う。
「さぁ、飲もうよ。」
「はい。」


二人で飲む。

「お兄ちゃんとお義姉ちゃん大丈夫かなぁ…電話詰めだよ。」
「……。でも、やっと絢美と夫婦としていれるような気がして、電話は…だけど嬉しいよ。」
「祐貴さん…。」
「オレにとって絢美はかげがえのない女性だから。二人で買い物など、出掛けられると思ったらこれ程のものはない。」

言われて嬉しい絢美は、思わず祐貴を抱きしめる。

「きっとオレらの子供は最高だよ。」

また、祐貴の携帯に着信。

「また、違う人からだね。」
「出ようよ。」
「はい。」

祐貴は出る。やはり絢美との結婚について突っ込まれる。絢美はそれを聞いていて、くすくす笑っている。


麻友美が入ってくる。祐貴は友達への釈明に追われている。

「あ、麻友ちゃん。」

絢美が来る。

「ごめんなさい、私が言ったから祐貴にも迷惑かかってしまったのね…。」

絢美は、

「いいんだよ。祐貴さんに嬉しい事言われたんだよ。」
「ん？」
「これから一緒に歩けるからやっと夫婦になれたみたいって。」
「そうか、そういう考えなのね。」
「ねえ、また悠太くんも一緒に買い物行こうね。」
「そうだね。悠にも頼んでおくわ。」
「約束だよ。」
「うん。」

絢美はにこにこ。