Life
将来男の子ができたとしても、恵のが年上になります。責任を持てる者こそが継がれしものだと思っていますから。」

「兄さん…。」
「ま、未来は来てみないとわからないよ。」

絢美と祐貴は二人きり。(赤ちゃんはいます)祐貴は、

「やはりお義兄さんはしっかりした人だ。」
「真面目だけじゃ駄目だよ。…何か、意味深な顔もしてたなぁ…。」
「ん?」
「…ここ一年くらい亜希お兄ちゃんが何か変わってきたような気がする。時に心配そうな顔したり、ここ3、4か月くらいはせつない顔だってする。沙織ちゃんと付き合い初めて幸せなはずなのにね。」
「そうかな?確かに何か変わった気はするけど、優しいお義兄さんだよ。子供は好きそうだし。子守でもかってでてきて、憧れるよ、」
「…妹だからかな。とてつもない悩みを持ってないかな…なんて…。」

祐貴は絢美を抱いて、

「お義兄さんの悩みには突っ込まない方がいい。それで余計に傷つく事だってある。お義兄さんの悩みはお義兄さん自身で解決するだろう。な?」
「…うん…私って世話焼きだよね。」
「お義兄さんだってできるよ。そこも絢美のいい所で。絢美、愛してるよ。」

ちゅっ。

「赤ちゃんの名前どうする?」
「う〜ん。祐を使いたいよ。だって、祐貴さんの娘だもの。」
「そうだなぁ…。祐貴と絢美の愛が実って産まれた女の子…゛実祐菜゛はどうかな?ほら、こんな字だよ。」

かきかき。

絢美は、

「かわい名前ね。実祐菜ちゃん、ママだよ。」

赤ちゃんはにこっと微笑む。

「嬉しいのかな?笑ってる。」
「お気に入りの名前だね。」



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