Life
「……。」

あつきは亜希に、

「彼女だってさ。」
「余計な企みはしなくていい。」
「彼女いるのね。ふふふ、幸せ者ね。こんな優しい人から好かれる女性なんて。」

和也と里菜はというと、里菜は麻友美の近くに来て、

「赤ちゃんかわいいね。」

見入っている。芽衣はすやすや眠っている。悠真は芽衣をじろっと見ている。麻友美は、

「お義姉さんももうすぐですよ。」

里菜はお腹を優しくさすって、

「男の子がいいな…なんて、理想だけ。これで女の子だったら可哀相。産み分けなんて残酷な方法はしたくない。自然に任せる。この人を助ける子供がいいな。」

和也は、

「会社の事気にしているのか。いいよ。里菜が元気な赤ちゃんを産んで欲しいだけ。性別なんて二の次だ。」
「和也。」

和也はにっこり笑って、

「授かっただけで幸せだから。だよね、里菜ちゃん?」
「ありがとう。」

奈央は、

「お兄ちゃん…。」

悠太にしがみつく。

「奈央、どうした?」

悠太が奈央を抱くと、

「お兄ちゃん…あの子と遊びたいの?」

阿由葉だ。悠太は、

「あゆちゃんだね。奈央、あゆちゃん遊ぼう?って言うんだよ。」

麻友美は、

「奈央ちゃんのがほんの少しだけお姉さんかな?仲良くなったら連れて来て?」
「はぁい。」

奈央はルンルン歩いて、阿由葉に近付き、

「あゆちゃん、遊ぼ?」

あつきは、

「お。」

史奈は、

「あゆ、奈央ちゃんが遊ぼうって。」

阿由葉はにっこり、

「遊んでくれりゅの?」
「はぁい☆」
「うれしいなぁ☆ねぇママ、けーのこと見ててあげてね?」
「わかったわ。」

阿由葉と奈央は仲良く手を繋いでいる。悠太のところへ来て、

「お兄ちゃん、おともだてぃ☆」
「あゆちゃん、奈央と仲良くしてあげてね?」
「はい。」

絢美は、

「あゆ、よかったねぇ。」
「へへ。あのね、けーとめーちゃんとみうは仲良しなんないの?」
「仲良くなるよ。まだ赤ちゃんだからねぇ。恵ちゃん両手に花は羨ましいね。」
「?」
「恵ちゃんは男の子でしょ?芽衣ちゃんと実祐菜は女の子だから恵ちゃんはいいなぁってね。」
「けー、うらやましい?」
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