Life
「すっかり仲良くなったようだね。」

史奈は、

「これからも仲良しでいてほしいわ。」

和也は、

「いつでもいらしてもいいですよ。平日は会社にいますよ。一人にさせておくのは可哀相だし、おとなしくしているのを条件で、誰かが交代交代で見回りに来ているのです。里菜がもう少しお腹が膨らんで来たら、里菜に任せます。奈央も敏感ですから、何かあれば伝えに来るでしょう。ま、奈央はある人を見ると、とにかく甘える癖があります。女を意識しているのかもとさえ思えます。」

悠太は、

「?」
「よく知ってる人だよ。奈央のお気に入り。お兄さんも仲良しですよ。」

あつきを見る。

「麻友美さんのお兄さんですね?同じ年だから、仲良くさせていただいています。」

史奈は、

「旦那さんにとって、地元以外の友達は初めてですから、嬉しいです。男でしか話せない話もあるだろうし、いろいろ相談あれば話す事が大切だと思います。祐貴君の事もあって話しやすいし、麻友美ちゃんの話もするよ、ねぇ?」
「ああ。」

「へっくしっ…。」

芽衣がくしゃみをする。麻友美は、

「芽衣、寒いの?」

よしよしする。芽衣は目をパチクリと開けて、麻友美を見つめる。それを見た里菜は、

「かわいい♪」

悠真は芽衣をなでなでする。里菜はたまらない。

「お義兄さん、抱きますか?」

和也は、

「いいの?」
「はい。」

和也は芽衣を抱く。
見つめられる。
里菜は触れる。芽衣はくすぐったそうにする。それを見た悠真もこしょこしょくすぐる。芽衣はぴくぴくする。悠真は里菜に向かってにっこり笑って、ぴょんぴょん跳ねる。
和也は、

「悠真、お姉さんのお腹をいいこいいこしてあげて?」

悠真はにっこり、里菜のお腹を優しく撫でる。

「ありがとう。」

悠真は嬉しいらしい。和也は、

「父親になった時、どう思いましたか?」

(亜希は聞かないふりしていても、つい傾けてしまう)

あつきは、

「そうだね、あまりにもの可愛さに、虜になったね。それと同時に、娘だったからかもしれないけれど、太れないな、なんてね。パパキライ。とか言われるのを想像したら頭が痛い。そのためにはかっこいい父親でいようと。メタボになってたまるか!
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