Life
こう見えても、腹筋、背筋、腕立て、スクワットはムキムキにならない程度にはしているつもり。祐貴君も悠太君も、独身の兄さんもしてみては?」

祐貴は、

「ただただ妻に感謝です。抱いた時は、もう感無量ですよ。あと、母親というのは強いです。守りたいと。これが母性なんだと思いました。誰もがそんな母性を受けて育って来たのですから。」

悠太は、

「僕は、からかっては付き合ったらどう?とか言ってたけどまさか結婚して、赤ちゃん作るなんて思っていなかったから。悠真の時はただただ嬉しくて舞い上がっていたけれど、芽衣は女の子だからとてつもなくかわいいけど、悠真の時よりは落ち着けたかな?神秘的だよね。10か月、母親のお腹の中にいる。だんだん育ってさ。兄さんだって、母さんのもろいけれど、それでも耐えてた姿見ただろ?オレらを守るために隠してた家族の真実。男はわりかし愚かかもね。父さんはなんで母さんを守れなかった?わかるよ、あのじいさんの頑固さと罪。きっと母さんは父さんと普通の夫婦のようなことをしたかったのじゃないかな?って。」
「おじいさんがいけないのだよ。結婚して思う。父さんは母さんを手放したくないはずだ。毎日のように言ったでしょう。言わないだけで。地道に。でも認められなかった。父さんも悩んでたよ。二人が愛し合ってオレらが生まれた。オレは母さんが父さんの愛を知りたくて。悠ちゃんは認められくて苦しんでいた母さんへ、父さんが望んだ事。違う?」
「……。」
「ふふふ、兄弟っていいなぁ。あとは、奈央がもう少し私を好きになってくれたらなぁ。里菜と悠ちゃんらにはなつくくせに父さんと私には…。弟よ!」

ギュッ。

「うざい…。」

あつきらは笑う。


一方、両親達は話している。

「また、子供達に助けられたね。」
「よくできた子供達だわ。」
「うちの絢美の旦那さん、あさみの息子さんの奥さんの弟だね。」
「お互い、女の子と男の子ができた時、結婚させよう?と言ってたのは叶わなかったけど、こんな事になって、みかこお姉さんの妹になれたみたいで嬉しいの。」
「そうね。ねぇ、忙しいと思うけど〇〇にいらっしゃい。△△△は経営者が変わったみたいで、もういないみたいだけど、ママとキサちゃんの居場所くらいはわかるわ。」
「え?ママとキサさんの?」
「あの二人、親
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