Life
「仲良しね。いい子ね。ずっと阿由葉ちゃんと仲良しでいてあげてね。」
「はぁい☆」

母は奈央を優しく撫でる。

「あのね、ママね、なぁ、あーちゃんと仲良しだよ。」
「ふふふ、そうね。」

奈央は母に抱かれると眠くなる。うとうと。

「子守歌歌おうかしら?」

母は子守歌を歌う。悠太の母親なので歌はうまい。奈央は母の温もりの中で眠る。

「スー、スー。」

絢美の母は、

「あらあら。」
「バスから遊び続けていたから疲れたのね。」
「あさみもいいママね。」

「今はいいけれど生意気になってきたらきちんと躾しないとね。」
「飴とムチね。」
「うちに生まれたからといって、暴君みたいになるのはいけないわ。息子達は家の諸事情があって、いい子に育って行ったわ。奈央はそれが解かれてからの娘。だから躾はきっちりしないとね。今はまだ親バカでいさせて?」
「ふふふふふ。」



麻友美や絢美らが旅行中、他のメンバーはというと…。

「…結構電話あるね…みんなどうしてるんだよ…。」

誠治はつぶやく。沙織は、

「ただただ感謝だよ。」
「さおちゃんは彼氏いなくていいの?ちゃっかり彼氏かばってるし。」
「…そうじゃないよ。みんなだよ。専務だって、史奈さんだって、祐貴君だってみんなの仕事だよ。」
「エッチした?」
「殴るよ。」

美里は、

「あの奥手な社長が簡単には手を出さないよ。」

弓削は、

「じゃあ襲って、彼氏がどれだけ嫉妬するか確かめてみる?」
「一生恨むよ。」
「沙織ちゃん割りかし胸あるし、なんで生かさないの?」
「弓削君、セクハラで訴えるよ。」
「…だってさ、社長ってさ、あれほどイケメンなのに奥手って損じゃない?」
「だいたいさ、ネックレスか指輪くらい渡さない?彼女なら。」
「そうそう、ペアリングはスキャンダルだからないとしても、自分で買いましたぁ!とごまかせるし。」
「ものじゃないよ。私は亜希さんの愛があれば。かたちなんて結婚してからでもできるよ。」
「結婚?」
「言われてないけどさ。そうじゃないかなってさ。付き合う時期って大切じゃない?それより、このネックレス、亜希さんに頂いたものだけど…。」

王冠のネックレス。

「へぇ〜、それが社長からの。社長もや
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