Life
るねぇ。」
「よかった。社長も本気なのね。」
そこへ電話が。誠治が出る。

「もしもし、〇〇です。」

喋る。

「はい…はい…おりますが…はい…。」

保留。

「さおちゃん。゛ミル☆クラ゛の゛SYUJI゛から電話だよ…。」

゛ミル☆クラ゛新人アーティスト。三人組。゛SYUJI゛はその中の一人。
美里と弓削は不思議そう。沙織は、

「何考えてるのよ…。」

呟く。仕方なく取る。

「もしもし、代わりました。」
「沙織、ヨリ戻さないか?」
「は?何を言っているのですか?」
「沙織と話す為にこの世界に来た。」
「あ、そうですか。」
「何だよ、冷たいな。」
「話はそれだけですか?」
「名前で呼んでよ。」
「はいはい、中瀬古君。」
「修治だ。」
「くだらないですね。私はあなたと話している時間はございませんので。」

切る。

「ふぅ、ろくでもないわ。」

誠治と弓削と美里は、

「どのようなご関係?」

「ただの中学の同級生よ。中瀬古修治。」

誠治は、

「元カレ?」

と禁断の質問を。沙織は、

「そうなのかもね。」

と言う。
弓削は、

「初体験した人?」
「…そうね、キスも、それ以上の事もしたわ。」

誠治は、

「何て?」

と言うと沙織は、

「ヨリ戻さないか?って。有り得ない。あっちから振っておいてそれ?」
「さおには彼氏が…。」
「私は亜希さんしかいないわ。移るなんてない。」

沙織は亜希に貰ったネックレスを握る。

「好きだから。」


次の日、観光。絢美ら4兄弟は一緒にいて、悠太と和也は話している。

「本当に高いなぁ…。」

兄は祐貴を見てそう言う。絢美は、

「カッコイイでしょ?」
「のろけかい…。」
「だってカッコイイ祐貴さんが悪いんだもん。」

あつきは亜希に、

「結婚したくなった?」
「……。」
「帰ったら優しくしてあげなよ。お土産はいいの?」
「会社のみんなに買わないとね。」

ごまかす。絢美は、

「きちんと考えてるよ。お兄ちゃんマメだし。それより、その周りの人達からちやほやされるんじゃない?」
「有り得るかも。」
「…有り得そうだなぁ。彼等はそんな
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