Life

人です。」
「へへへ。」
「でも、お義兄さん、皆さんしっかりした方々ですよ。確かに彼女さんが一番クールですけど。」
「基本的には彼等は好きですよ。かわいい人達です。」

兄は、

「誰の事だ？みんな知っているのか？」

絢美と祐貴とあつきと史奈は、

「知っています。」

と口々に言う。

「どんな人？」

兄の問いに、

「かわいい人だよ。色白ですらっとしててさ。」


悠太の父と母はラブラブ。奈央を抱いた母の肩に父は手を回している。（絢美の両親はそばにいて、阿由葉と手を繋いでいる。）
それを後ろから見ている和也と悠太達。

「恥ずかしいなぁ。」

悠太は呟く。和也は、

「母さんが熱烈で、父さんがそんな母さんに惚れてるんだよ。そりゃあ奈央ができるよ。」
「…父さんは夜は獣になるのか？」
「いや、きっと誘っているのは母さんだ。まぁ、そんな両親にそっくりな私達には…。」
「兄さんが父さんと同じカオをして、オレが母さんと同じカオ。若いときの写真見たら瓜二つだよ。」
「悠ちゃん、母さんに今でも若いと怒られるよ。」
「……。」

里菜は、

「羨ましいよ。ずっと仲良しなんだよ。私だって孫が出来ても、死ぬまで和也と仲良くいたいよ。お義父さんとお義母さんは理想の夫婦だよ。」


麻友美も、

「素晴らしい夫婦だよ。見習わなければいけないところがたくさんあるわ。」

「そうですか？」

和也は優しく里菜のお腹を撫でる。

「パパとママはラブラブだよ。」

お腹に語りかける。
里菜は、

「やだぁ、和也ったら…。」

悠太は、

「結局ラブラブなんじゃん。」

和也は、

「かわいい子供を身ごもっているというのに。」

麻友美は里菜に、

「出産は大変だけど、幸せですよ。好きな人の子供が生まれると思ったら幸せなのです。替わってよ〜。と思うときもありますけど、生まれた時は幸せです。」
「楽しみだわ。親に言った時はとにかくお祭りだったけど。両親は、私を妊娠させようと必死だったから。血眼になって、実家に戻れば、精力のつく食事なんて出すのだから。困っちゃうくらい。でも、両親としては初孫だから早く見たいのかななんてね。弟は彼女と別れてフリーだし。」