視線の先


「可愛いのは、木葉さんの方ですよ」


昴はさらりと恥ずかしい事を言う


握っていた手はいつの間にかしっかりと繋がっていて


昴のもう片方の手は私のもう片方の手を掴む


「木葉さん、聞いてもらいたい事があります」


昴と視線がぶつかる


熱い熱い、熱のこもった瞳


「俺は、木葉さんの事が好きです」


初めて知った好きな人の気持ち


こんなにも温かくて心を充たされる


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