視線の先


家に着くと隣の家から幼なじみの志真が出てきた


「哲?何してんの?」


志真の手には鍋が一つ


カレーの香りがする


きっと多く作り過ぎたからおそそわけだろう


「コンビニの帰り」


志真はジーと俺を見る


「…何?」


「哲、失恋でもしたの?」


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