もう一度だけでも逢えるなら
10 最後の夜
四月二日、月曜日、午前六時三十七分。
家族四人で家を出た。
幸いなことに天気は晴れ。今のところ、雲は見当たらない。
三百六十度、透き通った青空。
東の空に顔を出している、オレンジ色の太陽の光が少し眩しい。
風はとても穏やか。ほとんど無風に近い。
ちょっと肌寒いけど、春のうららかな暖かさが優しく身を包む。
早起きしたまなちゃんは眠たそうな顔をしている。かなでの横をちょこちょこ歩いている。
今日も赤色のランドセルを背負っているかなではウキウキしている様子。その足取りは軽い。
水樹はいつになくゆっくりと歩いている。とても晴れ晴れとした表情で。
私は家族の様子に目をやりながら、荷物を抱えて歩く。
家族四人で家を出た。
幸いなことに天気は晴れ。今のところ、雲は見当たらない。
三百六十度、透き通った青空。
東の空に顔を出している、オレンジ色の太陽の光が少し眩しい。
風はとても穏やか。ほとんど無風に近い。
ちょっと肌寒いけど、春のうららかな暖かさが優しく身を包む。
早起きしたまなちゃんは眠たそうな顔をしている。かなでの横をちょこちょこ歩いている。
今日も赤色のランドセルを背負っているかなではウキウキしている様子。その足取りは軽い。
水樹はいつになくゆっくりと歩いている。とても晴れ晴れとした表情で。
私は家族の様子に目をやりながら、荷物を抱えて歩く。