もう一度だけでも逢えるなら
4 彼の正体
二日連続でおばあちゃんの夢を見た。パジャマ姿の女の子も二日連続で登場した。水樹さんは登場しなかった。
おばあちゃんもパジャマ姿の女の子も、またしきりに何かを言っていた。
「あの人はね。て……」
とおばあちゃん。その先の言葉は覚えていない。
「あのおじさんはね。て……」
とパジャマ姿の女の子。その先の言葉は覚えていない。
あの人とは、あのおじさんとは、きっと水樹さんのことだと思う。私は男友達がいないから、他に思い当たる人はいない。部長でないことだけは確かだと思う。
おばあちゃんもパジャマ姿の女の子も、私に何かを伝えようとしている。
それが何なのかは、どうしてもわからない。
『て』の先の言葉を知りたい。それがわかれば、水樹さんが何をしている人なのかわかるかもしれないから。
もう一度、夢に出てきて。『て』の先の言葉を教えて。おばあちゃんの写真にお願いしてみた。
いくら待っても返事はない。おばあちゃんの声は聞こえない。
もたもたしていると、待ち合わせに遅刻してしまう。
今朝はここまで。
おばあちゃんもパジャマ姿の女の子も、またしきりに何かを言っていた。
「あの人はね。て……」
とおばあちゃん。その先の言葉は覚えていない。
「あのおじさんはね。て……」
とパジャマ姿の女の子。その先の言葉は覚えていない。
あの人とは、あのおじさんとは、きっと水樹さんのことだと思う。私は男友達がいないから、他に思い当たる人はいない。部長でないことだけは確かだと思う。
おばあちゃんもパジャマ姿の女の子も、私に何かを伝えようとしている。
それが何なのかは、どうしてもわからない。
『て』の先の言葉を知りたい。それがわかれば、水樹さんが何をしている人なのかわかるかもしれないから。
もう一度、夢に出てきて。『て』の先の言葉を教えて。おばあちゃんの写真にお願いしてみた。
いくら待っても返事はない。おばあちゃんの声は聞こえない。
もたもたしていると、待ち合わせに遅刻してしまう。
今朝はここまで。