苦く 甘い香りのふところ
「プハッもうダメwwwwお前、最高だなwww」

何何だこいつ
見かけによらないな、いかにも女が苦手そうな感じでてんのに





「じゃー、解散な」
ブルルーンブーーン(バイクの音)

やっぱりこの音嫌。


私は1人、店の前に座っていた。
たこはというと狙いの坂木拓海という人と何やら楽しそうに話している。私はそっちのけかよ。
寒いなーなんて思いながら過去のことを思い出していると、

「おい、そこのひねくれ坊主」

ん?誰?誰のこと?どこにいる?

「おい、そこのヨーグルト女」

ヨーグ……私かよ。
相手は菅野咲人

「なにか、私はヨーグルト好きではありますが名前は違います。杏です」

「そんなのどうだっていいよ」

人の名前をどうだっていいとは何だ。

「てかさ、そこ邪魔なんだけど」

「あ、どうもすいません。」

「おまえ、どうやって帰んの」

「あー、たこと。あ、あの、琴美のこと。琴美と帰る」

「琴美なら帰ったけど」
もう琴美だなんて呼んでんだ

「は、何で」

「拓海のバイクで帰った」

うそ、なんだ、じゃー、気晴らしに歩いて帰るか。

「そうですか、では私はこれで」

「おまえ、歩いて帰んの?家は?」

「あー、「おーい、さきとー、ちょっと来てー」

合コンにいた男子に呼ばれて菅野は店に戻っていった。じゃー帰ろう






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