苦く 甘い香りのふところ
「うん、大丈夫だから」

なんとも偶然、裏口があったためたこだけ先に返すことにした。わたしはと言うと、体が言うことを聞かないため、動くことさえできなかったんだ



数分後


ガチャ、

「あんちゃん、ただいま〜、よくお留守番できたねー」

「へぇ、もう1人いないことになんも思わないんだ」

「わかってたから、いいんだよ、おれら君だけでいいんだよね」

「なんで、わたし」

「咲人にまとわりつく女がどんなもんか拝見したくてね」

「別に私たち一度しかあってませんが」

「バイク乗ってたろ、忘れたとは言わせねーよ」

それも見られてたのか、と思いながらふらふらの体をどうにか抑えたくて座り込んでしまった

「あ、薬効いて来ちゃった?」

「あんたたち、わたしに何したのよ」

「べつにー、ただ、あの子とは違う薬、君だけ逃げられないようにしたの、案外賢そうだから、縛り方とか見たらすぐに逃げ方わかっちゃうかと思ってね」

「そう言うことか、どおりで…」

「体も限界でしょー、でもね、ヒーローは、もうちょっと時間かかるかもねー、道路が混んでてさー」

バイクのくせに、、、、
その男は、手に鉄の棒を持っていた

「えっと、殺さないんじゃなかったっけ」

「あー、殺さないとはいったけど、それ以外のことしないとはいってねーよな?怪我はするかもしれねーよ、おれ、一応、暴走族っていうか○く○せんに出てくる結構悪いやつだよ、甘く見られちゃこまんだよね」

「なにそれ、女の子相手に、武器使わないと戦えんないんだ」

「んだと、てめー、咲人の女だからって、調子乗ってんじゃねーよ」

「だから、彼女じゃねーっていってんだろーが」、っていってやりたかったけど、体が言うこと聞かない。立ち上がることもできなくて、向かってくる男に、目を閉じることしかできなかった。
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