苦く 甘い香りのふところ
コンコン
「あ、はい、こほっ」
ガラガラ
「え、なんで」
「よぉ」
「なんで、咲人」
「お前に話しあって」
「うん」
「…悪かった…」
「え?」
「俺、お前の家族…」
「あぁ、正直びっくりしたよ、琴美のお姉さんから聞いたって、なに、嘘教えちゃってんのとおもってさ」
「あいつとは、全然あってなくて、今日久々にあったから」
「そっか、なら仕方ないよね、いなくなる前だったんだもん」
「まじで、俺、お前のことなんも知らねえのに、、、」
「八つ当たりだよね」
「あぁ、悪い」
「何か嫌なこと思い出したんでしょ?私こそ、なんも知らないのに、勝手なこと…わたしも、八つ当たり」
「おれ、お前には話してもいいとおもって、おれの話聞いてくれるか?」
「うん、わたしの話も聞いてもらおうかな」
「あぁ、」
そう言って、咲人は話し出した