甘い白鳥
沈黙・・・


親父が先に話を切り出した。


「母さんから聞いてるだろ。


 転校するぞ。」


『はぁ?』


「まだ中学生のお前を一人


 置いていける分けないじゃないか。」


『俺はいかねぇ』


「健太、分かってちょうだい。


 お父さんだって好きで転勤する


 分けじゃないのよ。」


『んなのかってじゃねぇか!


 俺はいかねぇ!


 わかったな。それだけだ・』


≪ガチャン!!!≫


俺は勢いよくリビングのドアを閉めた。




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