甘い白鳥
ごめんな、菜々・・・


俺のせいでつらい思いさせて。


自分勝手だよな・・・・・・・・・・


なに言いたいこと言ってんだって。


結局、行きたい高校が


たまたま北海道にあるのも事実。


菜々に背中を押してもらいたかっただけ


なのかな。。。。


『菜々・・・・』


「・・・・ッッぅん??」


『俺・・・・・行ってくる。

 
 ちょっとの間。


 待っててくれるか?


 必ず迎えに来るから。』


「ッッ・・・ぅん!!!!


 約束ね??


 指きり!


 そら見て?あの空に向かって誓って??」


『ああ。』


俺は夕日に染まる


少し暗めのオレンジ色の空を見た。


雲が不気味にかかっていて


少し不安になるけど、


大丈夫なよな。


空はいつでも俺たちをつなげてくれる。


いつでもおなじ空でつながっている。
< 122 / 123 >

この作品をシェア

pagetop