甘い白鳥
座る位置は、俺と菜々の間に


微妙な距離。


弁当を食ってた俺は、ふと菜々に


目をやった。


菜々は空を見上げてた。


それにつられて上を見ると、


凄い青が広がってた。


視界の隅から隅まで。


透き通るような青だった。


「ねぇ健太??」


『あ?』


「空がきれいだよね。」


『あぁ。』


「健太!こっち向いてよ!」


『ん?』


菜々の方を向くと、
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