冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
傷が露わになると、シャルヴェさまはじっと見つめていた。
こんな姿を見られたくなかった。
彼に醜い姿を。
「順調によくなっておりますね。ですが、まだ油断は禁物です。ばい菌が入ると、すぐに悪化しますから」
「はい」
そして薬草を塗ってもらい、、疲労に効くという苦い薬を飲まされて、診察は終了した。
「リリアーヌ、顔が険しいぞ」
「あのお薬、苦手ですわ」
なんともいえない強い苦味と、ほんのり酸味の混ざった薬は、飲みほしたあとも口の中に残っている。
「少し我慢だ。疲れがたまると傷の治りも悪くなる。だが、お前は疲れることが好きだからな」
たしかに、じっとベッドで寝てはいられない。
言い返す言葉もない。
「シャルヴェさま。あまり傷の心配はなさらないでください」
こんな姿を見られたくなかった。
彼に醜い姿を。
「順調によくなっておりますね。ですが、まだ油断は禁物です。ばい菌が入ると、すぐに悪化しますから」
「はい」
そして薬草を塗ってもらい、、疲労に効くという苦い薬を飲まされて、診察は終了した。
「リリアーヌ、顔が険しいぞ」
「あのお薬、苦手ですわ」
なんともいえない強い苦味と、ほんのり酸味の混ざった薬は、飲みほしたあとも口の中に残っている。
「少し我慢だ。疲れがたまると傷の治りも悪くなる。だが、お前は疲れることが好きだからな」
たしかに、じっとベッドで寝てはいられない。
言い返す言葉もない。
「シャルヴェさま。あまり傷の心配はなさらないでください」