冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
国を背負う者の葛藤
あの苦い薬が効いたのか、真っ青な空が広がる天気のいい朝を迎えたからなのか、次の日の体調はすこぶるよかった。
疲れもすっかり吹き飛んで、朝から暇を持て余していた。
自分の部屋でひとりきりの朝食は味気ない。
シャルヴェさまとは無理でも、せめてコールたちと一緒に食べたいとここに来たばかりの頃に申し出たけれど、他の従者たちが緊張してしまうからという理由で許されなかった。
束の間の休息を奪うのも申し訳がない。
でも、本当は王宮で働く人たちと仲良くなりたい。
「コール。皆と一緒の食事は楽しい?」
「そうですね。くだらない話ばかりですが……」
「うらやましいわ。私も皆と話がしたいのに」
何気なくそう漏らすと、「それなら、今からパンとジャムを作りますが、一緒にいかがですか?」とコールが言いだしたので、ひどく驚いた。
疲れもすっかり吹き飛んで、朝から暇を持て余していた。
自分の部屋でひとりきりの朝食は味気ない。
シャルヴェさまとは無理でも、せめてコールたちと一緒に食べたいとここに来たばかりの頃に申し出たけれど、他の従者たちが緊張してしまうからという理由で許されなかった。
束の間の休息を奪うのも申し訳がない。
でも、本当は王宮で働く人たちと仲良くなりたい。
「コール。皆と一緒の食事は楽しい?」
「そうですね。くだらない話ばかりですが……」
「うらやましいわ。私も皆と話がしたいのに」
何気なくそう漏らすと、「それなら、今からパンとジャムを作りますが、一緒にいかがですか?」とコールが言いだしたので、ひどく驚いた。