冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「王太子さま。どうかお戻りください。あなたはこの国に必要な人。あの男の子や民をお助け下さい」
「うるさい、黙れ!」
私が叫ぶと、男は怒りを露わにして、ナイフの先を私の心臓に向ける。
すると、シャルヴェさまが剣に手をかけ、身構えた。
「その女を殺した瞬間、お前の命もない」
シャルヴェさまがそう言い放つものの、男も動じない。
おそらく、最初から命がけなんだ……。
「そうか。それならやってみるか? この女はお前の妃になる者だと聞いたが?」
男はニヤリと笑い、シャルヴェさまを挑発する。
それも、知っていたのね……。
「リリアーヌを離せ」
「それなら剣を捨てよ」
私はシャルヴェさまに向かって小さく首を振った。
捨ててはダメ。
そう心の中で念じたものの、シャルヴェさまは男に従い、剣を置いてしまう。
「うるさい、黙れ!」
私が叫ぶと、男は怒りを露わにして、ナイフの先を私の心臓に向ける。
すると、シャルヴェさまが剣に手をかけ、身構えた。
「その女を殺した瞬間、お前の命もない」
シャルヴェさまがそう言い放つものの、男も動じない。
おそらく、最初から命がけなんだ……。
「そうか。それならやってみるか? この女はお前の妃になる者だと聞いたが?」
男はニヤリと笑い、シャルヴェさまを挑発する。
それも、知っていたのね……。
「リリアーヌを離せ」
「それなら剣を捨てよ」
私はシャルヴェさまに向かって小さく首を振った。
捨ててはダメ。
そう心の中で念じたものの、シャルヴェさまは男に従い、剣を置いてしまう。