冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
オロオロしているのは私だけらしい。
コールはいたって普通の顔。
「あっ、あのね……。コール、これはね……」
「リリアーヌ。なにを慌てている。夫婦が寝室を共にするのは当たり前のことだ」
なんとか取り繕おうと必死だったのに、シャルヴェさまに追い打ちをかけられてしまい、私の思考は完全に停止した。
「リリアーヌさま。私たちは王太子さまと仲睦まじいお姿をうれしく思っているのですよ。なにも恥ずかしがる必要はありませんのに」
あぁ、これは完全に裸で一緒に寝たと思われている……。
「はー」と溜め息をつきながら肩を落とすと、私を見たシャルヴェさまは笑いを噛み殺している。
「それでは、失礼します」
「コール」
シャルヴェさまが出ていこうとしたコールを呼びとめる。
コールはいたって普通の顔。
「あっ、あのね……。コール、これはね……」
「リリアーヌ。なにを慌てている。夫婦が寝室を共にするのは当たり前のことだ」
なんとか取り繕おうと必死だったのに、シャルヴェさまに追い打ちをかけられてしまい、私の思考は完全に停止した。
「リリアーヌさま。私たちは王太子さまと仲睦まじいお姿をうれしく思っているのですよ。なにも恥ずかしがる必要はありませんのに」
あぁ、これは完全に裸で一緒に寝たと思われている……。
「はー」と溜め息をつきながら肩を落とすと、私を見たシャルヴェさまは笑いを噛み殺している。
「それでは、失礼します」
「コール」
シャルヴェさまが出ていこうとしたコールを呼びとめる。