冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
――結局、まんまと抱かれてしまった私は、恥ずかしさのあまり枕に顔を押し付けたまま起き上がることすらできない。
「あっ、まずい。ランシャンのところに行かねば……。聞こえただろうな。これは相当叱られるな」
けれど、シャルヴェは私の髪を何度も撫でながら、平然とそう言いだした。
「き、聞こえた……」
これでも必死にこらえたつもりなのに……。
シャルヴェのせいよ!
こんなに明るいうちから、あんな声を聞かれたかもしれないなんて、まるで拷問だ。
だからやめてって言ったのに……。
「ま、心配するな。皆世継ぎを望んでいる。やめろとは言われないさ」
「そ、そういう問題ですの?」
私は口を尖らせ反論したけれど、「そもそもお前の声だぞ?」と笑われ、黙るしかなくなった。
シャルヴェはすぐに身なりを整え、出ていった。
けれど、残された私はまだ火照る体を自分で抱きしめ、呆然とベッドに寝そべる。
「あっ、まずい。ランシャンのところに行かねば……。聞こえただろうな。これは相当叱られるな」
けれど、シャルヴェは私の髪を何度も撫でながら、平然とそう言いだした。
「き、聞こえた……」
これでも必死にこらえたつもりなのに……。
シャルヴェのせいよ!
こんなに明るいうちから、あんな声を聞かれたかもしれないなんて、まるで拷問だ。
だからやめてって言ったのに……。
「ま、心配するな。皆世継ぎを望んでいる。やめろとは言われないさ」
「そ、そういう問題ですの?」
私は口を尖らせ反論したけれど、「そもそもお前の声だぞ?」と笑われ、黙るしかなくなった。
シャルヴェはすぐに身なりを整え、出ていった。
けれど、残された私はまだ火照る体を自分で抱きしめ、呆然とベッドに寝そべる。