冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
私はそれを見て、手伝おうとしたものの、シャルヴェに止められてしまった。
「ご自分でお食べになりたいのだよ」
手伝ってもらうのは屈辱的なのかも……。
そう思った私は、黙って見ていることにした。
「本日はご報告がございます」
「なんだ?」
しばらく食べ進んだところでシャルヴェが口を開いた。
「この度、妃を娶ることになりました」
「本当か! 心配しておったんだぞ、ジルベール」
さっきから、ジルベールって……誰のこと?
「はい。そしてこのリリアーヌが、私の妃です」
私はシャルヴェの妃になるのよ?
淡々と進む会話についていけない。
けれど、なにかわけがあるのだと事態を見守ることにした。
「おぉっ、リリアーヌ。そなたが……」
国王さまはそう言いながら手を宙に舞わせる。
「ご自分でお食べになりたいのだよ」
手伝ってもらうのは屈辱的なのかも……。
そう思った私は、黙って見ていることにした。
「本日はご報告がございます」
「なんだ?」
しばらく食べ進んだところでシャルヴェが口を開いた。
「この度、妃を娶ることになりました」
「本当か! 心配しておったんだぞ、ジルベール」
さっきから、ジルベールって……誰のこと?
「はい。そしてこのリリアーヌが、私の妃です」
私はシャルヴェの妃になるのよ?
淡々と進む会話についていけない。
けれど、なにかわけがあるのだと事態を見守ることにした。
「おぉっ、リリアーヌ。そなたが……」
国王さまはそう言いながら手を宙に舞わせる。