冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「少し体がだるいんです。でも、それも命が育っている証拠だと」
「いつわかったんだ!」
「今朝、診てもらいました」
結婚式だから緊張しすぎて体調がすぐれないとばかり思っていた。
大事を取って診てもらった結果、妊娠を告げられ驚き……そして歓喜した。
でも、もう式の時間が迫っていてシャルヴェに伝えられなかったのだ。
式のあとも絶えず周りには人がおり、彼とふたりきりにはなれなかった。
大切なことだから、ふたりきりになったときに伝えたくて、黙っておいた。
「それならなおさら、こんなところに登るな!」
シャルヴェが焦りまくり声を荒らげるのが意外だった。
常に冷静沈着な彼の慌てる姿なんて、珍しい。
「この子とユノヘスを見たかったんです。いずれシャルヴェのようにこの国を守らなくてはならないんですもの」
「いつわかったんだ!」
「今朝、診てもらいました」
結婚式だから緊張しすぎて体調がすぐれないとばかり思っていた。
大事を取って診てもらった結果、妊娠を告げられ驚き……そして歓喜した。
でも、もう式の時間が迫っていてシャルヴェに伝えられなかったのだ。
式のあとも絶えず周りには人がおり、彼とふたりきりにはなれなかった。
大切なことだから、ふたりきりになったときに伝えたくて、黙っておいた。
「それならなおさら、こんなところに登るな!」
シャルヴェが焦りまくり声を荒らげるのが意外だった。
常に冷静沈着な彼の慌てる姿なんて、珍しい。
「この子とユノヘスを見たかったんです。いずれシャルヴェのようにこの国を守らなくてはならないんですもの」