冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
それに、ヤニックとバスチューのことが気になって仕方ない。
「コール、ごめんね」
私はコールへの謝罪の言葉を口にしながら、持ってきた小さな荷物をベッドの上に広げる。
「やっぱりこうでないと」
そしてドレスを脱ぎ捨て、いつも剣術の練習のときに使っていたズボンに着替えた。
足にピッタリとフィットするズボンをはき、膝のあたりまである長い上着を纏う。
腰にベルトを巻けば、長めでも動きは妨げられない。
私には男のように力がないので、俊敏さこそが命。
実際、兵に襲われたときも、力は一切使っていない。
だから、万が一に備えて、動きにくい服装は言語道断だった。
私は着替えをすませ、そーっと重い部屋のドアを開け、廊下の様子をうかがってみる。
安全のためできるだけ人を排除していると聞いたけれど、それにしてもしーんと静まり返っていすぎて、不気味なくらいだ。
「コール、ごめんね」
私はコールへの謝罪の言葉を口にしながら、持ってきた小さな荷物をベッドの上に広げる。
「やっぱりこうでないと」
そしてドレスを脱ぎ捨て、いつも剣術の練習のときに使っていたズボンに着替えた。
足にピッタリとフィットするズボンをはき、膝のあたりまである長い上着を纏う。
腰にベルトを巻けば、長めでも動きは妨げられない。
私には男のように力がないので、俊敏さこそが命。
実際、兵に襲われたときも、力は一切使っていない。
だから、万が一に備えて、動きにくい服装は言語道断だった。
私は着替えをすませ、そーっと重い部屋のドアを開け、廊下の様子をうかがってみる。
安全のためできるだけ人を排除していると聞いたけれど、それにしてもしーんと静まり返っていすぎて、不気味なくらいだ。