キミゾラ
1面がピンクと化した校庭の中に、少年が1人小さな足で立っている。今日は彼等1年生が主役の日。
恭の心は、密かに踊っている。しかし、元から感情は顔には出ないタイプだった。その証拠に、恭のポーカーフェイスは、一つも崩れないまま顔に残っている。
小さな体がたくさん校舎に入っていく中、恭だけが1人で桜と青空を交互に見上げていた。それは、どことなく桜より空の方が、関心があるかのような見方をしていた。
「恭、ほら行くわよ」
母・月村藍子(ツキムラ・アイコ)に呼ばれ、あわてて校舎に入っていった。真新しいランドセルの並にのまれながら、恭は密かに想った。
「なかよしともだち、つくるぞ」
恭の心は、密かに踊っている。しかし、元から感情は顔には出ないタイプだった。その証拠に、恭のポーカーフェイスは、一つも崩れないまま顔に残っている。
小さな体がたくさん校舎に入っていく中、恭だけが1人で桜と青空を交互に見上げていた。それは、どことなく桜より空の方が、関心があるかのような見方をしていた。
「恭、ほら行くわよ」
母・月村藍子(ツキムラ・アイコ)に呼ばれ、あわてて校舎に入っていった。真新しいランドセルの並にのまれながら、恭は密かに想った。
「なかよしともだち、つくるぞ」