White Rose
「はぁ。」
いつからこの世界がつまらなくなったのかな。
私の母は、他の家庭と比べて
「勉強」という言葉で
私を縛らずにここまで育ててくれた。
それでも、ある程度の偏差値の学校へ
進学出来たのにも関わらず
友達と呼べる存在なんて指折り程度。
集まってくるのは、
普通くらいの頭の良さ
又はそれ以下のギャルかチャラい人ばっかり。
それも、この容姿のせい。
そこそこ整った顔とスタイルで
生まれてしまったお陰で、街へ出れば
声のかからない日はない様な生活を送っていて
外へ出るのも嫌になるほどだった。