一輪の花を君に。
1度は、自ら命を絶とうとした私をちゃんと叱ってくれた。


先生達がいてくれたから、私は少しでも変わることが出来た。



「ありがとう、先生。」





「美空。」





初めて見る、七瀬先生の涙。




そこまで、私のことを想っていてくれたことが嬉しかった。




それから、しばらくした頃に。




「それでね、美空。なるべく病院に近いところの家を選んで欲しくて。それで、美空の学校と千鶴先生が探してくれる所を見ると、ここがいいんじゃないかなって。」




「『中森総合病院』」




「そこの病院には、私の同僚で呼吸器内科の医者である、中森先生がいるんだけど、その人に美空の主治医をお願いしようと思って。小児科を卒業しなければいけないからね。私も、そっちの小児科で、働こうと思ってるの。お願いしてみても、いいかな?」





「はい。」





「それじゃあ、今から連絡取ってみるからちょっとここで待っててもらえる?」




「はい。」




それから、七瀬先生は部屋をあとにして30分くらいたった頃に戻ってきた。




「大丈夫だったよ。担当してくれるって。カルテとか生活の様子は明日送りに2人で行こう?」





「病院に直接ですか…?」





「そうだけど…大丈夫?」




私は、思わず俯いてしまった。
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