一輪の花を君に。
「それで…。話って?」
コーヒーを1口含んでから大翔君に聞いた。
「あの…。あれが喘息の発作ですか?」
「え?」
「さっき、あんなに呼吸が苦しそうだったから。」
「さっきのは、過呼吸と言って大きなストレスとかが降りかかると呼吸がしづらくなって、さっきみたいになるんだ。と言っても、咳も出ていたから、発作も起きていた。」
「俺…。美空を守れるかな?」
「…無理だと思う。ごめん、これは命にも関わることだから、そう簡単に大丈夫とか言えない。守りたいって思うなら、まずは病気の勉強から始めるとか、基本的知識を入れていくしかないと思う。…大翔君。美空のこと少し俺に任せてくれないか?」
「それって…どういう?」
「俺、美空を守りたいんだ。美空の負担を少しでも軽くしたい。美空の笑顔が見たいんだ。だから、美空を俺に…」
「それの方が!無理なんじゃ?」
大翔君は、俺の言葉を遮った。
「あんなに、大人の男性を怖がってるんですよ?甘いんじゃないんですか?先生こそ、傷ついた子供の気持ちを勉強する必要があるんじゃないんですか?子供を預かることの大変さが、分かるんですか?」
「子供じゃないよ。
美空は、もう子供じゃない。その証拠に、美空は今必死に闘ってる。新しい環境に慣れようと頑張ってくれてるんだ。担当医が変わったことや、これからの生活環境が変わること。その2つのことを受け入れるために頑張ってくれている。美空が、ずっと皆と一緒にいたいってことはもちろんわかっている。そのために、今頑張っていることも分かる。けど、それでも俺は美空と一緒にいたいって思うんだ。初めて会ったばかりなのにな。」
自分でも、不思議に思っている。
どうして、こんなに美空に近づきたいって思っているんだろうか。
「そんな事言われたら…反対できない。俺だって、美空と一緒にいたいし、守っていきたい。これは、本当に思ってる。けど、美空の安全性を考えたら、俺なんかより先生の方が頼れるし、発作が起きた時も冷静に判断できる。もしかしたら、本当はそっちの方が…」
「大翔君。それは違うよ。少なくとも美空は、俺が医者だからっていう理由で選んだりしないよ。きっと彼女は、本当にいたい場所を選ぶと思う。そこが、彼女の帰る場所になるところなんだから。」
コーヒーを1口含んでから大翔君に聞いた。
「あの…。あれが喘息の発作ですか?」
「え?」
「さっき、あんなに呼吸が苦しそうだったから。」
「さっきのは、過呼吸と言って大きなストレスとかが降りかかると呼吸がしづらくなって、さっきみたいになるんだ。と言っても、咳も出ていたから、発作も起きていた。」
「俺…。美空を守れるかな?」
「…無理だと思う。ごめん、これは命にも関わることだから、そう簡単に大丈夫とか言えない。守りたいって思うなら、まずは病気の勉強から始めるとか、基本的知識を入れていくしかないと思う。…大翔君。美空のこと少し俺に任せてくれないか?」
「それって…どういう?」
「俺、美空を守りたいんだ。美空の負担を少しでも軽くしたい。美空の笑顔が見たいんだ。だから、美空を俺に…」
「それの方が!無理なんじゃ?」
大翔君は、俺の言葉を遮った。
「あんなに、大人の男性を怖がってるんですよ?甘いんじゃないんですか?先生こそ、傷ついた子供の気持ちを勉強する必要があるんじゃないんですか?子供を預かることの大変さが、分かるんですか?」
「子供じゃないよ。
美空は、もう子供じゃない。その証拠に、美空は今必死に闘ってる。新しい環境に慣れようと頑張ってくれてるんだ。担当医が変わったことや、これからの生活環境が変わること。その2つのことを受け入れるために頑張ってくれている。美空が、ずっと皆と一緒にいたいってことはもちろんわかっている。そのために、今頑張っていることも分かる。けど、それでも俺は美空と一緒にいたいって思うんだ。初めて会ったばかりなのにな。」
自分でも、不思議に思っている。
どうして、こんなに美空に近づきたいって思っているんだろうか。
「そんな事言われたら…反対できない。俺だって、美空と一緒にいたいし、守っていきたい。これは、本当に思ってる。けど、美空の安全性を考えたら、俺なんかより先生の方が頼れるし、発作が起きた時も冷静に判断できる。もしかしたら、本当はそっちの方が…」
「大翔君。それは違うよ。少なくとも美空は、俺が医者だからっていう理由で選んだりしないよ。きっと彼女は、本当にいたい場所を選ぶと思う。そこが、彼女の帰る場所になるところなんだから。」