一輪の花を君に。
俺は、皆が部屋へ戻って行ってから、七瀬先生に美空のことを、聞いてみることにした。



「七瀬先生。」




「何?」





「お話、いいですか?」





「…ちょっとここで待っててもらえる?美空ちゃん、部屋で待たせちゃってるから。」





「はい。」





待つこと20分、七瀬先生は戻ってきた。






「ごめんね。それで、話って?」





「…知りたいんです。美空のことを。」




俺は、もし美空の精神状態がそこまで不安定なら、美空の心が安定するまでは待つ覚悟だし、最近は咳をしているから、その事で体調が優れないなら、回復を待ってからでいい。




とにかく今は、美空のことを知りたい。
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