一輪の花を君に。
中森?




もしかして…。



「あの、もしかしてここの病院ですか?」




私は、リュックの中にあった病院の診察券を取り出した。





「あ!もしかして君が、誠が言ってた女の子?」






先生は、診察券に記されていた私の名前を確認してから、驚いたようにそう言っていた。






「誠…?」





「あっ、施設に私の息子である中森誠先生が行ってるでしょう?

私は、その人の父親です。」







「そうなんですか。」





「とりあえず、病院に行こうか。」






私は、この人に連れられてタクシーに乗ってから1時間後、病院に着いた。
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