メガネの王子様
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「ずっと前から、神崎のことが好きなんだ。
俺と付き合って欲しい。」
突然の健ちゃんからの告白。
頭の中が真っ白になって、返事をすることが出来ないでいる私に健ちゃんが優しく笑って
「あいつを忘れるために俺を利用してよ。
俺の側にいてゆっくりと忘れていけばいい。
それで少しずつでいいから俺のこと好きになって。」
そう言った。
「そんなこと出来ない」と頭を横に振りながらも弱い私は健ちゃんの優しさに甘えそうになる。
こんなに優しくて私のことを好きだと言ってくれている健ちゃんと付き合えたら…
きっと私は楽になれる。
苦しくて仕方ない毎日から解放される。
桐生のことなんて忘れられる。
そしたら、きっと…
健ちゃんのことを好きになれる日が来る。
そんなことしてはダメだという気持ちと、早くこの苦しみから解放されたいという気持ちでグラグラと心が揺さぶられていた時ーーー
温かく大きな物に優しく包み込まれる。
「け、健ちゃん…?」
気が付けば私は健ちゃんに抱きしめられていた。
「何も考えなくていいから、俺のところへ来いよ。」
耳元で囁かれた甘い誘惑に負けた私は、コクンと頭を縦に振った。
「ずっと前から、神崎のことが好きなんだ。
俺と付き合って欲しい。」
突然の健ちゃんからの告白。
頭の中が真っ白になって、返事をすることが出来ないでいる私に健ちゃんが優しく笑って
「あいつを忘れるために俺を利用してよ。
俺の側にいてゆっくりと忘れていけばいい。
それで少しずつでいいから俺のこと好きになって。」
そう言った。
「そんなこと出来ない」と頭を横に振りながらも弱い私は健ちゃんの優しさに甘えそうになる。
こんなに優しくて私のことを好きだと言ってくれている健ちゃんと付き合えたら…
きっと私は楽になれる。
苦しくて仕方ない毎日から解放される。
桐生のことなんて忘れられる。
そしたら、きっと…
健ちゃんのことを好きになれる日が来る。
そんなことしてはダメだという気持ちと、早くこの苦しみから解放されたいという気持ちでグラグラと心が揺さぶられていた時ーーー
温かく大きな物に優しく包み込まれる。
「け、健ちゃん…?」
気が付けば私は健ちゃんに抱きしめられていた。
「何も考えなくていいから、俺のところへ来いよ。」
耳元で囁かれた甘い誘惑に負けた私は、コクンと頭を縦に振った。