青蓮の紋章
すると、近くで物音がした。
ゆっくり振り返って音がした方を見やる。
そこには、数人の男がいた。
「...お前らがやったのか?」
自分のだとは思えない重みのある声が出た。
「こいつは眠らせろ。」
リーダーらしき人が他の人達に命じた。
その時自分の中に何かが湧いて来るような感覚を覚える。
目覚める。
自分じゃない自分が。
「眠るのはてめぇらだよ。」
立ち上がった瞬間目の前が闇に覆われた。
気がつくと目の前には母さんと同じように血まみれで死んでる数人の男達。
「え...?これって…」
(オレガヤッタノカ?)
「いや、そんなはずない...」
でも自分の手を見るとそれは血で真っ赤に染まっていた。
血...ち...チ......
「うっわぁあああああああああああああ」
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これが起きたのは3年前のことであった。