青蓮の紋章
欲望
(は?何言ってるんだこいつ…)
俺はアベルの思っていることが理解出来なかった。
「俺を手に入れるって...どういうことだ?」
アベルは驚いた顔をしていた。
「何故...」
「分かるのか?ってか。」
くすくす笑う。
「...!」
警戒されるが、そんなことは気にしない。
「で?何、俺が欲しいの?」
馬乗りされて身動きができない状態なのに、何故か余裕が持てた。
「...。」
黙って俺を見てる。
「言いたくないってわけか…じゃあ、何考えてるのか当てようか?」
にっ、と笑う。
「そうだなぁ、アベルは...」
言おうとした途端首を再び締められた。