青蓮の紋章
道を歩いていると、突然隣にいた人に本を奪われた。
「またその本を読んでたのか、そんなの迷信だろ?もう千年以上も前だぜ?」
本をパラパラと読み鼻で笑いながら言った彼は、俺の友人
ミカロルだ。
伝説や迷言のようなはっきりしてないものを信じない、ボジティブ精神の持ち主だ。
そして、天使の血が流れている、天界の者だ。
「いやいや、本当にあるかもしれないよ?」
クスッと笑う。
「いつ起きるかが分からない。
それが''伝説''なんだよ、違う?」
「えー、なんだそれ。
起きないのが伝説じゃねぇのか?」
そんなミカロルの性格とは対照的である俺の名は
デューク。
読書が好き、特に伝説や神話などの本が1番好きだ。
ネガティブだし、物静かだが自分のやりたいことばかりやる気分屋だ。
そして…俺は…。