青蓮の紋章
悪魔は血が主食だ。
でもいつも飲める訳ではないから、店で血ワインや血錠剤(bloodtablet)を飲んだりして、悪魔みなはそうやってやり過ごしている。
血を飲むなら、悪魔の血。
友達や血をもらう相手などに頼んで、血をもらうか腕などを咬んで飲むというケースが一般的だ。
その関係がもし男女だったら、恋愛対象へと発展することが少なくもないが。
そして...天使の血を飲むことは禁じられているわけではないが、暗黙のルールで飲んではいけないことになっている。
どうやら、悪魔が天使のを飲む代わり…代償を払わないと死ぬ...らしい。
代償は何か、飲んだ血の持ち主が決めるようだ。
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そう、つまり俺は悪魔だ…
「チッ...」
牙を剥き出し嫌そうに舌打ちすると、立ち上がり棚の引き出しを漁り始めた。
(タブレット、どこに置いたっけ…)
しばらく探してると手が止まった。
「切らしてたんだった…」
ボソッとそう呟くと、何かに誘われるようにフラッと外へ出ていった…
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「血…血が...欲しい…いや、欲しくない…でも欲しい...」
呻きながら夜の道を歩いてると、年上らしき女に声をかけられる。
「ねぇ、私と遊ばないー?」
腕を絡ませてくる。
「うぜ…目障りだ、殺されたくないならとっとと失せろ」
腕を振り払い去ろうとするも、待ってと声がして手を掴んできた。
「てめぇ、殺されたいのか!?」
そう言い振り返ると、突然意識が暗闇へと落ちていった。