あなたと一緒に空を飛べたら
鳥
出勤前に、マンションのベランダから空を見上げる。
いつも見かける二羽の白い鳥が、今日も大空を羽ばたいている。
追い抜き、追い越され、仲良さそうに飛んでいる。
春も、夏も、秋も、冬も。
晴れの日も、曇りの日も、雨の日も、雪の日も、風の強い日も。
その鳥の名前はわからない。
どこから来て、どこへ行くのかもわからない。
私も空を飛んでみたい。
あの鳥たちのように空を飛んでみたい。
あなたと一緒に空を飛んでみたい。
そちらの世界では、空を飛べるのですか。
雲の上を歩けるのですか。
美味しいものを食べていますか。
美味しいビールを飲んでいますか。
私は少し痩せました。
でも、だいぶ元気になりました。
あなたと一緒に過ごした日々の思い出を胸に、今日も一日がんばります。
それでは、行ってきます。
いつの日か、必ず、あなたと一緒に空を飛ぶから。
その日まで、待っててね。