we are プリンセス
「私、と…?」
「そう。君…いや、由理と。」
そう、だったっけ…?
「……………。」
駄目だよ…。話が続かない…。
「由理。」
(!!!!!???)
「ふひゃいッッ!!?」
「…クスッ。緊張しているの?(笑)」
わぁぁ…やっちゃった。
びっくりして変な声になっちゃったよ。
そんな私を見つめる…誰?
「あの、お名前は…」
カワシタ マモル
「川下 鎮。」
あっ。あーーー!!まっままままさか…
学年トップの成績で、容姿端麗と有名な
あの…???
…っていうか、そしたらなおさらわたし以外にいそうなものだけれど!!
「再び申し上げますが、なぜ私なんぞ…」
「再び申し上げますが、約束したので。」
こういう時ってどうすれば?
.........よし、
「いいよ。OK。約束ってやつも、聞きたいし。」
鎮君の顔が明るく、赤くなるのが見えた。
もともとシュガーフェイスなのが
もっと、甘くなるように。
「本当に??やったぁ‼」
うわ。可愛い。とろけるよ、その笑顔。
なんだか…なんだかとても…綺麗だ。
「それじゃあ戻ろうか。教室に。
もうみんな、席に座り始めてると思う。」
「うん。」
ぎゅっと手を握った彼の手は少し冷たかった