宛名のないラブレターをキミに
「で?


だれがかっこいいって?」




頬杖をつき私に尋ねる悠里はさすが美人と言われるだけある。



そんな姿も様になるなぁ

なんて思いつつ授業中の眠さはなんだったのかと思うほどの元気な声で答えた。




「涼介って呼ばれてた3年生!」



そういった私に、彼女は眠そうにしていた目を徐々に見開いていく。
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