宛名のないラブレターをキミに
「どうした?」


もしかしてやばいことでもかいてあったのだろうか。
そんなこと書いて見つけられる可能性を考えなかったのか。

なんて自分の中で勝手に完結させつつも、次の悠里の言葉を待っていると無言でこちらに向けられた手紙。



そこには真っ白の紙。
そしてその中心にある文章。


 
まるで辺り一面の草原の中に1輪のひまわりが咲いたかのように存在感を放つ、14文字。




「今、あなたは…誰を想っていますか…?」





たったその1行が、真ん中に書かれていた。
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