宛名のないラブレターをキミに
そんな私を周りの人はチラチラと見ていた。

当然だろう。
保健室から出てきた人が全速力で走っていたのだから。
しかも顔が赤いというオプション付きだ。

だが階段を1つ登るだけの距離。
あっという間に教室へとついた。


だけど体力のない私は全速力で走ったからか、ハァハァと肩で息をする。

扉の前に立ち、ふぅ、と息を整え開けた。



「陽菜ぁ~!!」
「わ、わ!ちょっと!」



…ここで冒頭に戻る。
< 57 / 67 >

この作品をシェア

pagetop