宛名のないラブレターをキミに
「え?なにが?」
「さっき、王子が誰かをお姫様抱っこで連れていったってすごい噂になってたのよ。」
噂、ですと?
それは…
たいへんまずいのではないでしょうか…。
熱かったはずの顔から一気に血の気が引き、青白くなる陽菜。
「それ…ファンの人たちが怖いね。」
真由…
わかってた!わかってたよ!
わかってて怖すぎるから口に出さなかったのに!!
「ま、まぁ顔はバレてないみたいだし大丈夫でしょ!」
「だ、だよね!」
そうだと思いたい。切実に。
フォローを入れてくれた結菜に対し、憐れみの目を向けてくる悠里。
…そんな目をしないでほしい。
そんな3人をよそに、はぁ、と1つのため息をついて昼休みは過ぎていった。
「さっき、王子が誰かをお姫様抱っこで連れていったってすごい噂になってたのよ。」
噂、ですと?
それは…
たいへんまずいのではないでしょうか…。
熱かったはずの顔から一気に血の気が引き、青白くなる陽菜。
「それ…ファンの人たちが怖いね。」
真由…
わかってた!わかってたよ!
わかってて怖すぎるから口に出さなかったのに!!
「ま、まぁ顔はバレてないみたいだし大丈夫でしょ!」
「だ、だよね!」
そうだと思いたい。切実に。
フォローを入れてくれた結菜に対し、憐れみの目を向けてくる悠里。
…そんな目をしないでほしい。
そんな3人をよそに、はぁ、と1つのため息をついて昼休みは過ぎていった。