君と僕との約束
出会い
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これは人を信じ切れない女の子と不良中学生の物語。
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小さなアパートに小さな足音が響く。
その主は家の鍵をあけると即座に鍵を閉め、ランドセルを放り投げ、自分の部屋に向かった。
正しく言えば、自分の部屋のパソコンに、だ。
慣れた手つきでパスワードを解除し、サイトに接続する。
サイト名は、殺人掲示板。
名前だけ聞くと物騒だが、内容も相当物騒だった
このサイトは一部のマニアしか知らない自殺掲示板と言ったところだ。
「……」
この少女のコンプレックスは目が紫なこと。
人類でも、希少な色らしい。
だからだろうか、人からの偏見によるいじめは生まれた時から、ずっと受けてきた。
親からも、気味悪がられる始末だ。
それらの偏見は彼女の人格を歪めるほどの深い傷を負わせていた。